走行中にエンジンの調子が悪くなり、ウインカーを出しても点灯しなくなりました。
最後のほうではエンジンが止まりそうになり、結局、自宅の20メートル手前でバイクが動かなくなってしまいました。
なんとか押して自宅まで戻り、再びエンジンをかけようとしましたが、うんともすんとも言いません。
バッテリーが弱っているときのような、かかりそうでかからない音がするため、電圧を測ってみたところ11V(通常は12.5V前後)しかありませんでした。
半年前にバッテリーを交換したばっかりなので、バッテリーが悪いわけではなく、バイクの電気系統に問題がありそうです。
とりあえず自宅でバッテリーを充電し、フル充電後にバイクへ接続すると、無事エンジンがかかりました。
次に、エンジンをかけアクセルを回した状態で電圧を測定すると、バイク側からバッテリーへ電気が供給されていないようです。
レギュレーターを触ってみても、通常なら熱くて触れないほど温度が上がるのに、今回はぬるい程度。
このことから「レギュレーターが故障しているのでは」と判断し、交換することにしました。
取り寄せたレギュレーター部品です。
本来であれば、レギュレーターの手前で電圧を測定し、ジェネレーター(発電モーター)側の不具合も確認するべきですが、今回は手間を省きレギュレーターの交換を“決め打ち”して試します。
バイクのシートを開け、ヘルメットボックスを取り外して分解を進めていきます。
今回は部品の交換だけなので楽に終わると思っていたのですが、ネジが固くて回らず、ついには頭がつぶれてしまいました。
これ以上、無理にネジを回すのは危険そうです。
というわけで、「ネジ外しピット」と潤滑剤の「ラスペネ」を用意しました。それでも外れない場合に備えて、ネジを破壊するための鉄工ドリルも準備しています。
真ん中にある黒いパーツが、交換するレギュレーターです。
ラスペネを吹きかけて1日ほど放置します。その後、新品のレギュレーターを針金で仮固定し、ケーブルを接続して下側に取り付けておきます。これで、とりあえずバッテリーには電気が通るはずです。
翌日、ネジ外しピットを使って、慎重にネジを回します。
かなり粘ってみましたが、結局ネジは回せませんでした。ここまで潰れてしまうと、もうどうにもなりませんね。
結局、後ろ側から鉄工ドリルを使ってネジを破壊しました。
壊れたレギュレーターと、ドリルで破壊して取り除いたネジ。
ネジは破壊してしまったため、代わりのネジを購入しました。長さ30mmのものを用意しましたが、実際には25mmでも十分でした。
新しいレギュレーターを取り付けます。今回は、プラスネジではなく六角ボルトを使用しました。六角ならネジ頭が潰れる心配がありません。
買ったネジの長さは少し長めでしたが、ギリギリでヘルメットボックスには干渉しませんでした。
これで無事にバッテリーへ電気が流れ、問題なく充電されるようになりました。長い戦いでしたが、レギュレーターの交換はこれで完了です。
コメント