浜離宮恩賜庭園で放鷹術の実演を見学・園内を散歩

東京都中央区

浜離宮恩賜庭園で開催された新春放鷹術の実演案内と会場

東京都中央区の浜離宮恩賜庭園で行われた「放鷹術(ほうようじゅつ)」の実演を見に行ってきました。

放鷹術とは、鷹を使って獲物を捕らえる鷹狩りの技術のことです。浜離宮は江戸時代に徳川将軍家の鷹狩場として使われていた場所で、毎年お正月に伝統的な鷹狩りの実演が行われています。

2015年は23回目の開催になるそうです。

 

放鷹術の実演会場と合気道の演武

浜離宮恩賜庭園の内堀広場に集まった放鷹術の実演を待つ大勢の観客

実演開始の15分前に会場へ到着しましたが、すでにベンチは埋まっていて、すごい人です。

会場の周囲にも大勢の観客が立ち並び、みなさん鷹の登場を待っています。望遠レンズを付けたカメラを持っている人もたくさんいました。

 

浜離宮恩賜庭園の放鷹術実演前に行われた合気道の演武

鷹狩りの実演が始まる前には、合気道の演武が行われていました。白い道着と黒い袴を着た人たちが、屋外に敷かれた畳の上で技を披露しています。

周囲には大勢の観客が集まり、写真を撮っている人もいました。

 

浜離宮恩賜庭園の放鷹術会場で鷹を腕に乗せて待機する鷹匠と望遠レンズを構える撮影者

その後ろでは、鷹匠(たかじょう)たちが実演の準備をしていました。左側には鷹を腕に乗せた鷹匠の姿が見えます。

さらにその後ろには、高価そうな望遠レンズを構えた人たちがたくさん……。鷹を撮影しようと、みなさん準備万端です。

 

鷹匠たちによる放鷹術の実演

浜離宮恩賜庭園で鷹を腕に乗せて会場を歩く鷹匠たち

いよいよ放鷹術の実演が始まりました。まずは鷹を周囲の環境に慣れさせるため、鷹匠たちが鷹を腕に乗せて会場を歩いていきます。

この動作は「据え回し」と呼ばれるそうです。

説明によると、昔は鷹を狩場に慣れさせるため、浜離宮から現在の銀座三越辺りまで歩いていたとのことです。

 

浜離宮恩賜庭園の放鷹術実演で赤い顔の猛禽類を腕に乗せた鷹匠

こちらは頭の赤い部分が目を引く、海外から来た鷹の仲間です。茶色い羽に覆われた体と、鋭く曲がったくちばしが特徴的です。

説明では頭がよく、ペットとして飼育する人もいるとのことでした。鷹匠の腕におとなしく止まっています。

 

浜離宮恩賜庭園の放鷹術実演で鷹を腕に乗せる師匠の鷹匠

こちらは鷹匠のお師匠さんです。茶色の装束に黒い帽子を身に着け、腕には鷹を乗せています。

鷹の足には細い紐が取り付けられ、革製の手袋でしっかり支えていました。

 

浜離宮恩賜庭園で鷹を呼び戻すため鳩のような囮を紐で振り回す鷹匠

ところが、実演の途中でちょっとしたハプニングが起きました。女性鷹匠の鷹が遠くまで飛んでいってしまったのです。

会場にいたカラスが縄張りを主張して鷹に近づいたため、驚いて離れてしまったとのこと。何度合図を送っても、一向に戻ってくる気配がありません。

そこでお師匠さんが、鳩のような囮を紐に付けてくるくる回し、鷹をおびき寄せようとしています。

それでも戻ってこないため、別の鷹匠に捜索を任せ、次の実演に進むことになりました。

 

浜離宮恩賜庭園の放鷹術で鷹を飛ばす場所となった汐留の電通本社ビル

続いては、汐留にある電通本社ビルの屋上から鷹を飛ばし、会場まで降りてこさせる実演です。

写真中央の、ガラス張りの大きな建物が電通本社ビル。屋上から飛び立ったのは、アカオノスリという鷹の仲間だそうです。

ところが、こちらの鷹も西の方へ飛んでいってしまいました……。なかなか思いどおりにはいかないものですね。

 

浜離宮恩賜庭園でモモアカノスリを腕に乗せて観客の近くを回る女性鷹匠

その後、女性鷹匠が鷹を腕に乗せ、観客のすぐ近くまで来てくれました。こちらは「モモアカノスリ(ハリスホーク)」です。

濃い茶色の体に赤茶色の肩、黄色い脚が特徴で、鋭い爪もしっかり見えます。目の前で見ると、やはり迫力があります。

 

飛んでいった鷹を探す鷹匠たち

浜離宮恩賜庭園の林で木に止まった鷹を呼び戻そうとする鷹匠

実演終了後、園内を散歩していると、先ほど飛んでいった鷹を呼び戻そうとしている鷹匠の姿を見つけました。

木の上に向かって合図を送っているようです。その先を見上げてみると……。

 

浜離宮恩賜庭園の葉を落とした高い木の枝に止まる鷹

この木の上に鷹が止まっています。葉の落ちた細い枝がたくさん伸びていて、どこにいるのかなかなか分かりません。

かなり高いところまで登ってしまったようです。

 

浜離宮恩賜庭園の木の枝に止まった鷹を拡大撮影した写真

拡大すると、こんな感じです。写真の水色の矢印が指しているところに鷹が止まっています。

周囲の枝に紛れて見つけにくいですが、確かにいますね。鷹匠が呼んでも、なかなか下りてきません。

 

浜離宮恩賜庭園でアンテナのような機器を持って逃げた鷹を探す鷹匠

木の下には、細長いアンテナのようなものを持った鷹匠がいました。鷹には発信機が取り付けられているようで、電波を頼りに居場所を確認しているのでしょうか。

30分以上、鷹匠の人が合図を送り続けていましたが、一向に下りてきません。その後、無事に確保できたのでしょうか。ちょっと気になります。

 

浜離宮恩賜庭園の池とロウバイ

浜離宮恩賜庭園の大泉水と水鳥、建設工事が進む汐留の高層マンション

鷹狩りの実演を見たあとは、園内を少し散歩していきます。こちらは浜離宮恩賜庭園の大泉水と、対岸に並ぶ汐留の高層ビル群です。

池にはたくさんのカモが泳いでいました。中央付近では、また大きなマンションを建設しているようです。

そのうち浜離宮は、ビルに完全に囲まれてしまいそうですね。

 

浜離宮恩賜庭園に咲く香りのよい黄色いロウバイの花

最後に見つけたのは、黄色いロウバイの花です。何の花だろうと思ったのですが、ロウバイのようですね。

ロウ細工のような半透明の花びらが特徴で、冬に咲く花だそうです。近くに寄ると、とてもいい香りがしていました。以上、浜離宮恩賜庭園で行われた放鷹術の実演の様子でした。

鷹がカラスに追われて飛んでいってしまうなど、予想外の出来事もありましたが、普段は見られない鷹匠の技を間近で見ることができました。

特に、実演が終わったあとも鷹を呼び戻そうとしていた鷹匠の姿が印象に残りました。

 

今回訪れた場所

施設名 浜離宮恩賜庭園
住所 東京都中央区浜離宮庭園1-1
Webサイト https://www.tokyo-park.or.jp/park/hama-rikyu/

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