
2026年10月11日、川崎みなと祭りで巡視船「いず」を見学したあと、今度は海上自衛隊の護衛艦「ゆうだち」を見学します。
ゆうだちは「むらさめ型」護衛艦の3番艦で、艦番号はDD-103。
全長151m、基準排水量4,550トンの大きな船です。
船体には大きく「103」と書かれていて、遠くからでもよく目立ちます。

会場には、自衛隊神奈川地方協力本部のマスコットキャラクターも登場していました。
左から、海上自衛隊の「はまにゃん」、航空自衛隊の「トップニャン」、陸上自衛隊の「たま」です。
正面から撮りたかったのですが、ちょうど移動しているところでした。
この日はかなり暑かったので、着ぐるみの中は大変そうです。

こちらは、護衛艦「ゆうだち」の一日艦長を務めたフルート奏者の方(かなり調べましたがお名前分かりませんでした。すみません)です。
「君が代」を演奏していました。
フルートの澄んだ音色が会場に響き、暑さを一瞬忘れるほど心地よかったです。
ちなみに、僕は半袖短パンでしたが、それでも暑いくらいの日でした。

船体の横には、灰色の小型艇が搭載されていました。
先ほど見学した巡視船「いず」の救命艇はオレンジ色でしたが、こちらは船体と同じ灰色です。船の目的が違うと色も違います。この船は目立つ色はダメですよね。

こちらも見学者がたくさん並んでいます。
30分ほど待って、ようやく乗船することができました。
船体には「護衛艦ゆうだち」と書かれた横断幕が掲げられています。
護衛艦ゆうだちの甲板を見学

乗船すると、斜め上を向いた大きな筒が並んでいました。
こちらは艦対艦ミサイルの発射筒です。
説明パネルによると、ゆうだちには米国製の「ハープーン」と国産の「SSM-1B」という2種類の艦対艦ミサイルが搭載されているそうです。
100km以上離れた水上の艦船を攻撃する能力があるとのこと。
100kmというと、東海道新幹線なら東京駅から熱海駅までが約105kmなので、それに近い距離になります。
それだけ離れた場所まで届くとは、すごいですね。

上を見上げると、大きなマストにさまざまなレーダーやアンテナが取り付けられています。
大きな四角い装置もあり、先ほどの巡視船「いず」と比べても、ずいぶん複雑な構造です。
マストには色とりどりの信号旗も掲げられていました。

船の後ろ側にあるヘリコプター甲板へやって来ました。
正面には大きなヘリコプター格納庫の入口があり、多くの見学者が出入りしています。
甲板にはヘリコプターを移動させるためのレールのようなものも見えます。
かなり広いですね。

格納庫の上部にも、いろいろな装置が取り付けられています。
右側には白い円筒形の高性能20mm機関砲、左側には丸い形の装置が見えます。
その奥には、さらに高いマストが伸びています。

格納庫の入口脇には、太いホースを巻き取るリールが設置されていました。
下にはオレンジ色の接続口のようなものが2つ見えます。
消火用でしょうか。それとも燃料の補給に使うのでしょうか。
残念ながら、こちらの詳しい用途までは分かりませんでした。

こちらには、オレンジ色と黒のチェック柄の上着を着た隊員の方がいました。
ヘルメットや保護具も装着していて、航空機誘導員の装備のようです。
ヘリコプター格納庫の中へ

船尾側からヘリコプター格納庫の中に入ります。
天井には大きな梁やレールがあり、壁には配管やさまざまな設備が取り付けられています。
内部はかなり広く、大勢の人が見学していました。
そして、どこからかおいしそうなカレーの匂いが……。
海上自衛隊のカレーでしょうか。

格納庫の奥には、オレンジ色の救命胴衣がずらりと並んでいます。
ほかにもヘルメットやさまざまな装備が収納されていました。
壁には配管や電気設備が取り付けられていて、普段見ることのない船内の設備を間近で見ることができます。
艦内の設備や武器を見学

甲板に戻ると、太い配管が取り付けられた装置がありました。
こちらは洋上補給(給油)用の設備だそうです。
護衛艦は航海中に補給艦から燃料を受け取ることがあり、このような設備を使って給油するとのこと。
港に戻らなくても、海の上で燃料を補給できるんですね。

船体の側面には、白い円筒形の容器が取り付けられていました。
救命いかだを収納するための容器と思われます。
海側に突き出すように設置されているのが特徴的です。

先ほどの艦対艦ミサイル発射筒を、今度は後ろ側から撮影。
大きな円筒形の発射筒が、斜め上を向いて並んでいます。
下から見上げると、なかなか迫力があります。

こちらは「水上発射管HOS-302」という装置です。
3本の発射管が組み合わされていて、潜水艦を攻撃するための短魚雷を発射するそうです。
説明によると全長3.7m、重量1,300kgで、高圧空気を使って魚雷を押し出す仕組みとのこと。
発射された魚雷は、設定された情報に従って水中を進み、潜水艦を探知して攻撃するそうです。

甲板には、四角い蓋がずらりと並んでいました。
こちらは「Mk41垂直発射装置(VLS)」です。
説明によると、ミサイルを船体内部に垂直に収納し、真上に向けて発射する装置だそうです。
ゆうだちに搭載されている装置は16セルで構成され、潜水艦を攻撃するVLA(垂直発射式アスロック)ミサイルなどを発射できます。
要するに、甲板の下にミサイルが収納されていて、必要なときに上へ発射する仕組みなんですね。
説明を読んでもなかなか難しいですが、蓋が並んでいるだけの見た目からは想像できない装置です。

船首には、大きな砲身が伸びた「62口径76mm速射砲」がありました。
イタリアで開発された艦砲で、対空・対艦攻撃などに使われるそうです。
説明パネルによると、最大射程は約16.3km、発射速度は毎分10~100発とのこと。
砲塔内は無人化されていて、遠隔操作で射撃できる仕組みになっているそうです。

砲身の先端を近くから撮ってみました。
金属部分はきれいに磨かれていて、周囲にはいくつもの穴が開いています。
普段は遠くからしか見られない艦砲ですが、こんなに近くまで寄って撮影できました。
陸上自衛隊の吹奏楽部による演奏

甲板から岸壁を見下ろすと、吹奏楽の演奏が行われていました。
演奏していたのは、陸上自衛隊高等工科学校の吹奏楽部の皆さんです。
これだけ大勢で演奏しているのに、音がきれいにそろっていて素晴らしかったです。
ここまで合わせるには、かなり練習したのではないでしょうか。
この暑さの中、長袖の制服での演奏は大変だったと思います。
お疲れ様でした。

こちらでは、海上自衛隊員の方が見学者に説明をしていました。
何人かの見学者は首から札を下げていたので、何かの説明付き見学コースだったのでしょうか。
皆さん、熱心に話を聞いていました。

こちらは「高性能20mm機関砲(ファランクス)」です。
近づいてくるミサイルや航空機などを迎撃するための装置で、船を守る最後の防御手段として使われるそうです。
白い円筒形の部分にはレーダーなどが収められていて、6本の砲身を持つ機関砲が取り付けられています。
説明パネルによると、発射速度は毎分4,500発。
ものすごい速さですね。

これで護衛艦「ゆうだち」の見学は終了です。
船内の大きなヘリコプター格納庫や、普段は近くで見ることのできないミサイル発射装置、艦砲など、いろいろな設備を見ることができました。
武器を搭載した船だけあって、先ほどの巡視船「いず」とはまた違った迫力がありました。
これで帆船「日本丸」、巡視船「いず」、護衛艦「ゆうだち」の3隻を見学できました。
それぞれ役割も設備も違う船を、1日で3隻も見られるとは思いませんでした。
足の具合が心配で来るかどうか迷いましたが、思い切って出かけてよかったです。
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