
2026年10月11日、川崎みなと祭りで帆船「日本丸」を見学したあと、今度は海上保安庁の巡視船「いず」を見学します。
いずは横浜海上保安部に所属する大型巡視船で、全長110m、総トン数は約3,500トン。
海上保安庁で初めて建造された災害対応型巡視船で、救難活動や災害対応のためのさまざまな設備を備えているそうです。

こちらもなかなかの行列です。
船体にはオレンジ色の救命艇が搭載され、上部には色とりどりの信号旗が掲げられています。
先ほどの日本丸とは、ずいぶん雰囲気が違いますね。

30分ほど待って、ようやく乗船口まで来ました。
奥には、先ほど見学した日本丸のマストも見えています。
いよいよ船内に入ります。
巡視船いずの甲板と船橋を見学

乗船して船首側へ進む途中、大きな双眼鏡がありました。
海上で遠くの船や周囲の状況を確認するためのものですね。
かなり頑丈そうな作りです。

船の上から岸壁を撮影。
手前には見学者用の駐車場が広がり、その奥にはSUBARUの大きな建物が見えます。
調べてみると、東扇島にはSUBARUの輸出車を保管し、船積みするための物流施設があるそうです。
普段は見られない高さから、港の様子を眺められるのも面白いです。

船首側までやって来ました。
下には緑色の広い甲板があり、錨を巻き上げる装置などが並んでいます。
正面には日本丸が停泊していて、4本のマストがよく見えます。
こうして別の船の上から見ると、また違った眺めです。

上を見上げると、船橋の上には大きなマストがそびえています。
レーダーや通信アンテナなど、さまざまな機器が取り付けられています。
白いドーム状の装置も、レーダーなどを保護するためのものだそうです。

続いて船橋(ブリッジ)の中へ入ります。
船橋は船の操縦や周囲の監視、航海に必要な情報の確認などを行う場所です。
内部には計器や操作装置がずらりと並んでいました。

手前に並んでいる2台のモニターは、レーダー表示装置です。
画面は消えていますが、説明によると、船橋の上部にあるレーダーから電波を発射し、その反射を捉えて周囲の船や陸地、障害物などを探知するそうです。
安全な航海に欠かせない装置ですね。

船橋の前方には横長の窓が並び、その上には時計やさまざまな計器が設置されています。
窓の下にも操作盤があり、船を動かすための装置がたくさん並んでいます。

操作盤を近くから撮影。
大小さまざまなスイッチやダイヤル、レバーが並んでいます。
手前には2本の操作レバーがあり、右側にはジョイスティック型の操作装置もあります。
これだけの機器を使いこなすのは大変そうです。

船橋の後ろ側には、発電機や機関設備の状態を確認するための監視モニターがありました。
画面には配管や機器の系統図、計器の数値などが表示されています。
船内のさまざまな設備を、ここから確認できるようになっているんですね。

こちらも機関関係の監視装置です。
複数の画面に運転状態や計測値が表示されていて、下には操作ボタンが並んでいます。
奥の窓越しには、先ほどの船橋が見えています。

こちらは会議室のような部屋です。
中央には大きなテーブルがあり、正面には複数のモニター、右側にはホワイトボードが設置されています。
作戦の打ち合わせや情報共有などにも使われる部屋でしょうか。
船内を通って後部甲板へ

続いて、階段を下りて船内の下の階へ向かいます。
この階段がかなり急です。
足元に気を付けながら、ゆっくり下りていきます。

下の階へ降りてきました。
ここから先は立ち入り禁止でしたが、奥には長い廊下が続いています。
壁には海上保安庁の活動を紹介する写真などが展示され、左右にはいくつもの扉が並んでいました。
船内の広さが感じられます。

再び外へ出て、船体の側面にある通路を歩きます。
ここも関係者以外立入禁止となっていました。
海に面した細長い通路が、船の奥まで続いています。

沖合には、大きなタンカーが停泊する桟橋のような施設が見えました。
調べてみると、このように沖合に設けられた船の係留施設を「シーバース」と呼ぶそうです。
川崎港にはENEOSの扇島シーバースがあり、大型タンカーから原油を受け入れるために使われています。
水深の深い沖合に設けられ、陸上の施設とは配管でつながっているとのこと。
その手前には、東扇島防波堤が延びています。

船の後ろ側にある広い甲板へ出てきました。
周囲に大きな建物がないので見晴らしがよく、海からの風も気持ちよいです。

こちらが船尾にあるヘリコプター甲板です。
かなり広く、見学者が自由に歩けるようになっていました。

船尾の一番端から、護衛艦「ゆうだち」を正面から撮影しました。
高く伸びるマストには、レーダーやアンテナなどが取り付けられています。
白い巡視船とは対照的に、灰色の船体がいかにも護衛艦らしいですね。

船の一番後ろから見た様子です。
甲板の中央には、大きく「H」の文字が描かれています。
ここはヘリコプターが離着陸するための場所で、海上での救助活動や災害対応などに利用できます。
実際に見ると、思っていたよりもずっと広いです。

後部甲板から船の中央部分を見上げてみました。
上にはレーダーや通信アンテナの付いたマストがあり、その下にはクレーンのような装置が見えます。
左右には小型艇も搭載されていて、さまざまな活動に対応できるようになっています。
海上保安庁の救助用装備を見学

後部甲板の下には、救助活動などに使う装備が収納された区画がありました。
壁にはウェットスーツや防護服、ロープなどがずらりと並んでいます。
奥にもさまざまな機材が置かれていて、なかなか見応えがあります。

こちらは海上保安庁のウェットスーツです。
オレンジ色と黒の目立つ配色で、胸には「海上保安庁」の文字が入っています。
左側には反射材の付いた防護服も掛けられていました。

こちらには、けが人の搬送に使う黄色い救助用担架や、救急処置に使うバッグなどが並んでいました。
担架は身体を固定して運ぶためのもので、救助活動で使われる装備です。
ほかにもヘルメットやロープなど、さまざまな道具が用意されています。

オレンジ色の救命胴衣もたくさん掛けられています。
目立つ色に加え、白い反射材も取り付けられていました。

救命胴衣に取り付けられている、小さな透明の装置を撮影。
これは「救命胴衣灯」と呼ばれるライトです。
暗い海でも人の位置を発見しやすくするためのもので、水に入ると自動的に点灯するタイプもあるそうです。
こうした小さな装備も、いざというときには大切です。

こちらでは海上保安官の方が、潜水用の装備などについて説明していました。
壁には空気の供給に使うホースや圧力計などの設備も並んでいます。
見学者からの質問にも答えていて、普段はなかなか聞けない話ができる機会になっていました。
これで巡視船「いず」の見学は終了です。
先ほど見学した日本丸は航海技術などを学ぶための練習帆船でしたが、こちらは海上での警備や救助、災害対応などを行うための巡視船。
操船装置から救難用の装備まで、さまざまな設備を間近で見ることができました。
続いて、海上自衛隊の護衛艦「ゆうだち」を見学しに向かいます。
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