川崎市の妙楽寺へあじさいを見に散歩してきました

上り坂から見た宿河原の街

あじさいで有名な川崎市の妙楽寺へ散歩をしてきました。妙楽寺へはJR南武線の宿河原駅から歩いてきました。途中の坂道で見下ろした宿河原の様子です。

因みにバスの場合は、登戸駅またはJR南武線久地駅からバス「あじさい寺」下車すぐ。平日・土のみ運行(「あじさいまつり」の時は臨時運行あり)

 

坂を登っていく

坂道を登っていくと、あちこちで紫陽花が咲いているのを見かけます。

 

川崎市の妙楽寺

約20分かけて妙楽寺に到着しました。

 

青の紫陽花

お堂へ入ってすぐの場所で、鮮やかな青い紫陽花が迎えてくれました。まだ、少しつぼみを残していて、淡い水色から深い青へのグラデーションがとてもきれいです。

 

五重塔

境内に入ると、緑に包まれた石塔が静かに立っていました。前日の雨で木々の葉はしっとりと濡れ、苔むした石の表面も柔らかい光を受けてしずかに輝いています。

 

お寺の鐘

鐘楼(しょうろう)と呼ばれる建物で、屋根の下には大きな鐘が吊るされています。鐘楼の石垣にはうっすらと苔がつき、落ち着いた雰囲気がありました。

 

白いアジサイ

鐘楼のそばには、淡い黄緑色から白へと色づき始めた紫陽花が咲いていました。

 

水色の紫陽花

白から淡い水色へと移り変わる紫陽花が、柔らかな光の中で咲いていました。前日の雨の名残りで葉には小さな水滴が残り、しっとりとした雰囲気を演出しています。

 

青と白の花びらが繊細に並ぶこちらは「ガクアジサイ」です。中心の小さなつぼみの集まりが本来の花で、外側の大きな花びらは装飾花と呼ばれる部分です。

 

上に登る階段

境内の奥へ進むと、緑に包まれた小さな階段が現れました。石段には苔がほんのりとつき、しっとりとした雰囲気を漂わせています。

 

敷地内いっぱいに咲く紫陽花

階段を登りきった先で振り返ると、境内を包み込むように紫陽花が咲き誇っていました。鐘楼やお堂の屋根が木々の間からのぞき、緑の中に建物の落ち着いた色がよく映えます。

 

白い紫陽花

階段を下りる途中、真っ白な紫陽花が目に留まりました。他の色に比べて控えめながら、光を受けてほんのり透ける花びらがとても上品です。

 

供養石群

石仏が並ぶ一角には、静かな時間が流れていました。苔むした地蔵や供養塔の間に、ところどころ紫陽花が咲いており、少し神秘的な雰囲気です。

 

山門

山門の前に立つと、木々の緑に囲まれた静かな空気が広がっていました。「長尾山」と書かれた扁額が掲げられた立派な門は、時を経た木の質感が美しく、歴史を感じさせます。

 

後生車

山門の前には「後生車(ごしょうぐるま)」が設置されていました。念仏を唱えながらこの車輪を手で回すことで、亡くなった方の供養や、自身の来世の安楽を祈るといわれています。

 

本堂

境内に入ると、参道の先に立派な本堂が見えてきます。手前には手水舎(ちょうずや・てみずや)があり、参拝前に多くの人が手を清めていました。

 

本堂

手水舎には、清らかな水とともに紫陽花の花が添えられていました。竹の柄杓や岩の表面に水が静かに流れ、花の紫色がいっそう引き立ちます。

 

宝篋印塔

手前にあるのは石造りの宝篋印塔(供養塔)で、奥に見える屋根付きの小屋が先ほどの手水舎です。木々に囲まれた境内の中で、塔の灰色と新緑のコントラストがとても美しく映えていました。

 

鉢植えの蓮

本堂の前には、鉢に植えられた蓮(はす)が並べられていました。静かな水面に浮かぶ丸い葉が、境内の緑と調和してとても涼やかです。

 

蓮の葉に転がっている水滴

蓮の葉の上には、まんまるな水滴がいくつも乗っていました。前日の雨が残っていたのか、陽の光を受けて小さな宝石のようにきらめいています。

 

本堂の提灯

本堂の柱に掛けられていた「妙楽寺」の提灯。白地に黒い文字が映え、寺の落ち着いた雰囲気の中でひときわ印象的でした。

 

本堂横の縁側

本堂の横には、丸太を切って作られた椅子がずらりと並べられていました。座って一息つく人や、カメラを構える人など、それぞれが思い思いの時間を過ごしています。

 

石畳

本堂の軒下には、大きさの異なる石が丁寧に並べられていました。これは「雨落ち石(あまおちいし)」と呼ばれるもので、屋根から落ちる雨水が地面を削らないように敷かれています。

機能的でありながら、石の自然な色合いが建物と庭の雰囲気になじみ、まるで一つの景観として計算されたようです。

 

本堂横にある一面の紫陽花

本堂の横から振り返ると、斜面一面に広がる紫陽花の群生が目に飛び込んできます。境内を包む緑の中、ところどころに見える白や青の花がやわらかく光を受け、とてもきれいです。

 

苔の絨毯

本堂の裏手には、苔に覆われた静かな庭が広がっていました。柔らかな緑の絨毯のように地面を包む苔の上に、ひっそりと佇む石灯籠。

雨上がりの湿り気を残した空気の中で、苔がしっとりと輝き、境内の喧騒から少し離れたこの一角だけが、まるで時間が止まっているかのような静けさに包まれていました。

 

紅葉の木

モミジの若葉が透けるように輝き、差し込む陽の光を受けて新緑のグラデーションがとても美しく映えていました。奥の瓦屋根と若葉が混じることで、穏やかな雰囲気が漂っています。

境内を歩いていると、あちこちに季節の移ろいを感じる景色がありました。手水舎に飾られた紫陽花、雨に濡れた蓮の葉、そして静かに佇む石灯籠や苔むした庭。どれも派手さはないものの、丁寧に手入れされ、訪れる人をやさしく迎えてくれます。

花の季節だけでなく、夏の深緑や秋の紅葉の頃にも、また違った表情を見せてくれそうです。参拝とともに、ゆっくりと境内を散歩してみるのもおすすめです。

 

今回の散歩スポット

施設名 妙楽寺
住所 神奈川県川崎市多摩区長尾3-9-3
Webサイト http://tamaku-kanko.net/?page_id=984

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